チルウェイヴの特徴と魅力とおすすめアーティスト3選。



前回、チルアウトLo-Fi Hiphopに焦点をあてた記事を書きました。
夜が似合う落ち着くHIPHOP【チルアウト】と【LO-FI】の特徴や発祥


そこではチルアウトから派生したジャンルとしてLo-Fiを紹介しましたが、もう一つチルアウトから派生しジャンルとして確立した【 チルウェイヴ について今回紹介します。






チルウェイヴとは


このジャンルはチルアウトと非常に似た特徴を持ちます。

チルアウトの持つ「気持ちが高揚する曲を聴いて消耗された心身を落ち着かせる」という特徴に「乗れる」「踊れる」要素を足したのがチルウェイヴ(Chill Wave)です。


ざっくり言うと、落ち着きつつ、ゆったり踊れるのがチルウェイヴ



チープな音の打ち込み、ノスタルジック調のメロディー、ボーカルには残響やもやをかけたかのような音像等の要素を取り込んだ心地よい80年代を彷彿させるシンセポップ


チルウェイヴはGLo-Fi(グローファイ)と呼ばれることもあります。



派生ジャンル - ヴェイパーウェイヴ

全く知らなかったのでざっくり調べたらそれはそれは意味わからんジャンルでした。

ヴェイパーウェイヴ(Vapor Wave)は、チルウェイヴから生まれたニュージャンル狂気を感じるオカルト的ジャンルです。

特徴はあまりに異質で、レトロ調のサウンドで展開されます。トラックメイカーは匿名ばかり。それもそのはずサウンドは著作権侵害を前提としており、一般的に価値が低いとされる音源(テレビCM知名度が低い音楽作品等)を中心にサンプリングして美しく聴こえるように加工し制作。作品に特段メッセージはなく、ただ単に既成概念に対する冗談めいた皮肉が存在するのみ。異質です。

トラック制作者は「ヴェイパーウェイヴは死んだ」とジャンルとしての成長がないことを意見する声もあり、このジャンルからわかることは謎が深いということだけです。。


結局のところ「まったくもって無意味・無価値なものに魅力を感じよう」なのか「この世の中はクソだ」なのか、ヴェイパーウェイヴの主張というものが理解できませんでした。


気になった方はこちらをどうぞ。






チルウェイヴのはじまり

発祥はとても現代的。海外のネット上のコミュニティから普及しました。
誰でもDJできるソーシャル音楽サイト「Turntable.fm」がはじまりではないかと推測されています。(日本ではアクセス不可、サービスは既に終了)



ここからはチルウェイヴ/グローファイ代表するアーティストの紹介。

ウォッシュト・アウト(Washed Out)

説明を追加

チルウェイヴを語る上では欠かせない人物。

ジャンルのインフルエンサーとなった偉大なアーティストの1人です。
Chill Waveで画像検索をかければアー写やジャケ写がたくさん出てくるくらい代表的。



リフがチープだけど良い。とても聴いていてリラックスできます。
このアルバムの4曲目softも最高にチルなので聴いてほしい。




トロ・イ・モア(Toro y Moi)


トロイモアもチルウェイヴを代表する1人。チルウェイヴの音楽シーンの立役者。

あまりチルウェイヴに依存した楽曲は多くありませんが、素晴らしい楽曲ばかりです。




このアルバムの10曲目labyrinthがおすすめ。





おすすめアーティスト

紹介したいアーティストはたくさんいます。その中の幾つかを紹介。

Clairo


日本でもファンが多いClairo(クライロ)米ボストン出身の20歳。

2017年にLo-Fiな楽曲「Pretty Girl」をYouTubeにアップすると、脱力さと着飾らない歌い方をする姿がヒットし、人気を獲得しました。
10代から楽曲制作しており、それらはチルウェイヴの影響を大きく受けています。

2017年と現在のClairoは歌い方にも変化があり、それぞれに魅力があるのもポイント。

Soundcloudではアコースティックカバーをあげています。必聴です。








Hotel Mexico

日本のインディー界隈ではとてもとても有名なバンドです。勿論海外でも。
Hotel Mexico(ホテル メキシコ)は日本/京都で活動していた6ピースバンド。2013年解散

Lo-Fiを強く受けた楽曲が特徴的。The xxの前座をやるなど、海外の大物から一目置かれるくらい影響力、クオリティを兼ねそろえていました。



日本で生活していてこの音楽をどうやって生み出したのかとびっくりするクオリティ。
いい意味で日本離れしたセンスがギュッと詰まったMV。お気に入りの1つです。




Neon Indian


Neon Indian(ネオン インディアン)はアメリカで活動中のグループ。チルウェイヴの開拓者としての功績を持ちます。日本でファンが多かったので日本語の公式サイトも構えていましたが2016年から更新の音沙汰がありません。(公式HP)


チルい。チルすぎる。って曲が多いです。日没に聴きましょう。




以上なすびでした、読んでいただきありがとうございます。

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