夜が似合う落ち着くHIPHOP【チルアウト】と【Lo-Fi】の特徴や発祥


落ち着く音楽をジャンルでチルアウトと呼び、よく略して「チル」と呼ばれることがあります。

近年、SNSで10~20代を中心に「チルい」「チルってる」という言葉が使われているのを頻繁に見かけますが、語源はこのチルアウトという音楽ジャンルからです。



そのチルアウトから派生したのが、今回おすすめしたいジャンル【 Lo-Fi Hip Hop 

BGM調なので聴きながらの勉強やデスクワークは通常の100倍効率上がります。
(※)個人差があります


本記事では、チルアウトと派生ジャンルLo-Fiの意味や発祥、おすすめの曲を紹介します。

↓↓2つのジャンルの特徴を掴んでいるこの曲を聴きながら記事を読んでもらうと分かり易いと思います↓↓






チルアウトとは


自信をもって説明できないのでWikipediaの力を借りちゃいます...



wikipediaにおける意味は「電子音楽」に限定されていますが、現在は広義的に「リラクゼーション効果のある音楽」や「マイナー調(暗め)な音楽」として使用されています。

海外では気持ちが高揚する曲を聴いて消耗された心身を落ち着かせるという意味合いが強いようです。




類似ジャンル - アンビエント


落ち着く曲をディグっていると、よくチルアウトと一緒にアンビエントというジャンルに遭遇することがあります。
チルとアンビエントの違いは、チルが音の打ち込みなのに対しアンビエントは自然環境を想起させる雨音や波の音などの環境音で構成される点です。落ち着く音楽という根本は同じです。




チルアウトのはじまり


このジャンルが構築されたのは1990年。
発祥は、The KLFというUKのユニットがリリースしたアルバム『Chill Out』。

KLF(ケイエルエフ)は、ハウスやチルアウトなど、90年代には無かった音楽の概念を作り上げた現代の音楽シーンの背景を語るには欠かせないユニットです。

このアルバムのすばらしさを語り倒してる方がいるので見てみてください。(投げやり)



新ジャンルを開拓し、名盤を作り、ハウスミュージック界に伝説を残しましたが、1992年に解散しています。
無許可で他人の曲をサンプリングしてトラック制作したやばめの案件が解散理由なので気になった方はぜひ調べてみてください笑






Lo-Fi Hip Hopとは


Hip Hopはラッパーの掛け合いや韻を踏んでリズムを生む所が魅力ですよね。
Lo-Fi Hip Hop(ローファイヒップホップ)は、ビートメイカーと呼ばれる曲(トラック)を作る人が主人公で、ラッパーはビートの引き立て役なことが多いです。

ずっと聴いていられるくらい耳に優しい心地良いメロディであったり、ピアノベースウッドベース(コントラバス等)で演奏されたりするのが特徴です。



ここから、Lo-Fi単体の意味についてです。




Lo-Fiとは、高音質で曲制作はできるが、作為的に安価な機材を使ってノイズ等を音楽の1つとして取り込んだ、高価なものに執着しないという価値観が生んだジャンル。

「極端に高音質なもの」とは、Lo-Fiの対義語Hi-Fiを指します。
Hi-Fiとは、High Fidelity(高忠実度、高再現性)の略語で、高音質であるという意味。


あえて取り入れているノイズや粗いサウンドが魅力のジャンルです。
グランジやオルタナティブもLo-Fiにインスピレーションを受けているみたいですよ。






Lo-Fi Hip Hopのはじまり


Lo-fi Hip Hopが人気になったのは2016-2017年

YouTubeがライブストリーミングサービスを開始したときをきっかけにLo-fiをラジオ形式で垂れ流しするチャンネルによって海外で爆発的に認知度が上がりました。
それまでLo-Fiという名称ではジャンルとして確立されておらず、"chill""jazzy"と別の名称で表現されていました。

ジャンルの生みの親は正確に分かっていません。
海外ではNujabesJ DillaがLo-fi Hip Hopのゴッドファーザーだと認識されています。


Nujabesは日本人のビートメイカー。
アニメ『サムライチャンプルー』のトラックを手掛けました。
その影響が大きく、YoutubeのLo-Fiラジオのサムネイルにはジブリ系のアニメカットが使われています。それだけ偉大な人でした。



惜しくもNujabesは交通事故で2010年に、Jディラは心停止(?)で2006年に亡くなっています。






おすすめビートメイカー・YouTubeRadio etc...


個人的に大好きなアジア調・和調をピックアップしました。

TOMPPABEATS 



すみません読み方わからんのです。。
TOMPPABEATSはフィンランド出身。Lo-Fiジャンルをリードするビートメイカー。
大半の曲はSoundcloudで視聴できます。最近はinstagramでトラックを公開してるのでチェックしてみてください。
「自分らしさ(の音楽)で成功していることに感謝している。」という訳でしょうか。
普段全くツイートしないのに突然この発言、どうしたんだトミー。。

TOMPPABEATS - summer lover (ft. in love with a gohst )

 
癒されるループミュージック。Such a nice track !




Nujabes



名前は、芸名の瀬葉 淳(SEBA JUN)を逆読みしてNUJABES(ヌジャベス)


4年前ラジオで知り、ほぼ欠かさず週に1曲は聴きますが僕の語彙ではこの人のすごさを伝えられません。。Lo-Fiを広め、基盤を築きました

Nujabesについて調べれば山のように情報やファンブログが見つかると思います。


Nujabes - Luv(sic)pt2 Acoustica

Nujabes - Lady Brown (feat. Cise Starr from CYNE)


名トラックばかりなので他の曲も聴いてほしいです。





YouTubeRadio

365日ずっとLo-Fiを垂れ流ししているチャンネルです。
YoutubeでLo-Fiと検索すればラジオがたくさん出てくると思うので好みのラジオを見つけるのも楽しいと思います。【YouTubeリンク





ChillやLo-Fiは【Soundcloud / BandCamp】で聴こう。



このブログを読んでいる方でこの2つのサイトをご存知の方は多いと思います。

bandcampsoundcloudです。勿論フル視聴可。無料です。


チルアウトやLo-Fiが流行した理由の1つははこれら音楽配信サービスです。
プロでもビギナーでも曲を自由にアップロードできるサイトで、メディアを通じずに実力のみで人気を獲得でき、リスナーも自分の好きなアーティストをディグることができます。

海外の大物・有名歌手最後の活動が10年以上前でなければ大半のアーティストは見つかるはずです。

個人的にsoundcloudをお勧めします。
サービスの質が安定していて、インターフェースがとてもスッキリしていて、Lo-Fiは8割がたあると思います。
日本のインディーズのバンドもsoundcloud利用者多いです。

但し、経営面は全く安定してないそうです。(倒産のうわさが例年、、)





以上なすびでした。最後まで読んでくれてありがとうございます。

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